160年前のイギリスで、病院環境を改善させた”女性統計学者”は誰でしょう?

こんにちは〜SAWA医療設計 代表の澤です。

パネルクイズアタック25の海外旅行をかけた最終問題みたくなりましたが、みなさん、タイトルの問題わかったでしょうか。

答えは、フローレンス・ナイチンゲール(英、1820-1910)、そうです「近代看護教育の生みの親」とも呼ばれるあのナイチンゲールですが、実は統計学とも深い関わりがある方です。

彼女は小さい頃から恵まれた教育環境下にあり、その勉強過程のなかで「近代統計学の父」アドルフ・ケトレーの影響をうけ、数学や統計に強い興味を持ち、優秀な家庭教師について勉強したと言われています。

38名を率いる看護師団のリーダー

ナイチンゲールは1854年(34歳の時)のクリミア戦争のさなか、国からの要請により38名の女性を率いる看護師団のリーダーとして、現地の野戦病院に赴任することになります。

しかし病院内は極めて不衛生であり、彼女はその環境を改善することこそ、戦地から運ばれてくる兵士の死亡率を下げることに繋がると考えました。

そこで培ってきた統計に関する知識を使い、イギリス軍の戦死者・傷病者に関する膨大なデータを分析し、兵士の大多数が戦闘における負傷よりも、施設内の衛生状態に起因する感染症によって亡くなっていること明らかにしたのです。

国を動かすスーパー・プレゼンター

彼女は、その内容をもとに”病院が清潔でなければならない“ことを政府に訴えました。その時、統計データになじみのうすい議員や役人にもわかりやすいように、1854年4月〜1856年3月までの時系列と要因毎の死亡人数の割合を、自身が考案した円形グラフで示しました。

当時は、棒グラフや円グラフなどを用いて、視覚にうったえながら相手に説明することは珍しかったようで、このプレゼンテーションをきっかけに政府が動き、兵士がおかれていた生活環境改善され、さらに一般病院の環境、一般国民の暮しの改善へと発展していったようです。

このような活躍が認められ、ナイチンゲールは1859年に女性として初めて王立統計協会(the Royal Statistical Society)の会員に選ばれ、その16年後には米国統計学会の名誉会員にもなりました。「白衣の天使」の名付け親として知られているナイチンゲール、統計学者としても多くの人の記憶に刻まれているようです。

病院設計をする上で切り離せないのがナイチンゲールの思想ですが、統計学者でもあったとは驚きですよね〜

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