こんにちは。SAWA医療設計、代表の澤です。
出張などでホテルに宿泊した際、「ちょっと熱っぽいので体温計がほしい」や「もうひとセットタオルがあれば」などと思いフロントに電話する、時間も遅いのにホテルスタッフの方が笑顔で部屋まで届けてくれる姿に、感謝と同時にちょっと申し訳ないなと思った経験はありませんか?
東京・港区の品川プリンスホテルNタワーでは、今年の10月の上旬から客室に荷物を届ける、自律型デリバリーロボット”Relay(リレイ)”を導入すると発表しました。ホテルを運営する株式会社プリンスホテルでは、さらに2019年度に展開予定の新ブランド「プリンス・スマート・イン」などでICT・AIを活用したホテル運営を行なっていくとしています。(出典:ロボット情報WEB マガジン)
https://robotstart.info/2017/07/26/shinagawa-hotel-relay.html
どんなロボットなのか
NECネッツエスアイのサイト(http://www.nesic.co.jp/solution/industry/hotel/relay.html)によると
大きさは直径50cm高さ90cm程の円柱型で重量は40kg程、上部に小さな買い物カゴぐらいの収納庫と入力用の7インチのディスプレイを持っているようです。サービスの流れは
① 客室から電話でオーダー
今まで通り宿泊者は必要なものを電話オーダーし、スタッフがRelayに荷物をセットし部屋番号を入力。
②ホテル内を自律走行
ロビーを出発した後エレベーターにも自動で搭乗し、障害物や人を回避しながら目的の客室に到着し電話でお知らせ。
③自動で充電する
宿泊者が部屋の扉を開けるとRelayが上蓋を自動オープン、宿泊者が荷物取り出し蓋を閉めると再度ロビーに戻り自動充電を開始。
過去にも病院においては、カルテや検体というモノ対象した搬送システムがありましたした。今回のロボットは、患者さんやスタッフというヒトへのサービスを対象になるシステムと感じました。
夜勤勤務、スタッフステーションには看護師さんは2人しかいなかったりします。ナースコールで患者さんから必要なものを頼まれても、なかなか持ち場を離れられない場合でも、このロボットを使えば直ぐに対応が可能となります。
またオペや救急などの部門で、ちょっと時間が空いた今のうちに食事をと思っても、1階のコンビニまでわざわざ買いに行くのは大変、業務外の労力を軽減することで、スタッフのモチベーションをキープすることにも繋がりそうです。
2020年の東京オリンピックに向けて、ホテルなどのサービス業界ではスタッフの確保が厳しくなっており、省人化・省力化に向けたシステム開発が進められています。
同じく医療サービスを提供する病院においても、導入可能なシステムが増えていきそうですね。