医療法人北祐会神経内科病院 様 (2009年)

病棟に廊下を1本増やし、患者さんの様態に合わせた6つのトイレをつくる

病棟に廊下を1本増やし、患者さんの様態に合わせた6つのトイレをつくる

札幌市内で昭和57年日本初の神経難病専門病院として開設された
医療法人北祐会 北祐会神経内科病院さまです。

パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)等、神経難病患者さんが入院の
9割を占める病院で、病床数は105床です。

病院からの要望

神経難病患者さんにとって使いやすい水廻りにつくりかえること、さらに
患者さんの療養環境の改善と動線の効率化です。

スタッフと患者さんの動線を整理し、安全・安心の療養環境をつくるために、
病棟に廊下を1本増やし、患者さんの様態に合わせた6つのトイレをつくる

改善のための3つのポイント

1 症状によって選べる6つのトイレをつくる

患者さんの様態は、その病状や時間経過に日々変化していきます。神経病専門
の病院としては、ADLの向上を考えるうえで重要な意味をもちます。そこで、
症状に合わせて、自分が使うトイレを選べるよう6つのトイレをつくりました。

2 ゆっくと安心して歩ける廊下を1本追加する

それと同時に、交通量の比較的多い病棟廊下で、車椅子の患者さんがその往来を
気にすることなく、ゆっくりと安心してトイレに行けるよう、車椅子と人とが
ストレスなくすれ違うことのできる廊下を、新たに設置しました。

3 トイレの使用状況が一目でわかる電光表示式サインを設置

また廊下の追加により患者さんの移動距離が長くなることが懸念されたため、
2本の病棟廊下それぞれに、各トイレの使用状況が一目でわかる電光表示サインを
壁面に取り付けました。

さらに水廻りの中心部に通り抜けが可能な汚物処理室を配置し、スタッフ動線の
効率化も図る計画としました。

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