医療法人社団 北樹会病院さまです。病床数275床のケアミックス型、回復期リハ ビリテーション病棟、一般病棟、医療療養病棟、介護療養病棟をもたれています。
・ 患者さんや職員が使い易いよう水廻りを改善する、患者サービスの向上に繋げる。
【スタッフの動きの効率化により、患者さんへのサービス向上に繋げる】
新築当初は、求められる性能要求を十分に満たしていた建物も、時代の変化とともに 高まっていく要求に対応しきれなくなっていきます。
以前は病棟から洗濯物が出るたび、職員がエレベータに乗って地下1階の洗濯室まで 行っていましたが、各病棟に専用の洗濯室を分散配置することで、省人化と省力化を 図れるようになりました。
以前は男女別に分かれ、カーテンで仕切られていたトイレは、右麻痺、左麻痺に対応 できる「だれでも使えるトイレ」に生まれかわりました。
また昔と違い、今は多くの男性スタッフが病棟で活躍されています。そこでコンビニ等 で見かける小便器のみの男性専用トイレも設置し、患者さんはもちろん、家族や職員も 気持ちよく使えるようにしました。
それぞれの室配置は、使う人の視点に立ち、洗濯室や汚物処理室は自然換気が可能な 外壁面奥側へ、トイレは廊下に近い側に配置しました。
また、置き場所が確保できずエレベータ前に積まれていたリネン材料専用の物品庫を、 新たに廊下側に配置し、全体的な動線を整理することで、各人が安全かつ効率的に移動 できるようになりました。
地下階にまとめられていた、洗濯室を各病棟階に分散配置すること、さらに様々な障害を 持つ患者さんに対応可能な「だれでも使えるトイレ」に改修することで、利用者・介助者の 利便性の向上と、省力化・省人化を実現しました。