医療法人社団 北樹会病院 様 (2016年)

地下1階にあった洗濯室を各病棟階に分散配置し、
職員の動きを活性化する

病院の概要

医療法人社団 北樹会病院さまです。病床数275床のケアミックス型、回復期リハ
ビリテーション病棟、一般病棟、医療療養病棟、介護療養病棟をもたれています。

病院からの具体的な要望

・ 患者さんや職員が使い易いよう水廻りを改善する、患者サービスの向上に繋げる。

実現に向けた3つのポイント

【スタッフの動きの効率化により、患者さんへのサービス向上に繋げる】

1 地下に集約されていた洗濯室を、各病棟に分散配置する

新築当初は、求められる性能要求を十分に満たしていた建物も、時代の変化とともに
高まっていく要求に対応しきれなくなっていきます。

以前は病棟から洗濯物が出るたび、職員がエレベータに乗って地下1階の洗濯室まで
行っていましたが、各病棟に専用の洗濯室を分散配置することで、省人化と省力化を
図れるようになりました

2 コンビニの増えてきた男性専用トイレの設置で、気持ち良く衛生的に

以前は男女別に分かれ、カーテンで仕切られていたトイレは、右麻痺、左麻痺に対応
できる「だれでも使えるトイレ」に生まれかわりました。

また昔と違い、今は多くの男性スタッフが病棟で活躍されています。そこでコンビニ等
で見かける小便器のみの男性専用トイレも設置し
、患者さんはもちろん、家族や職員も
気持ちよく使えるようにしました。

3 利用者の視点で、安全かつ効率的な移動が可能な室配置を再考

それぞれの室配置は、使う人の視点に立ち、洗濯室や汚物処理室は自然換気が可能な
外壁面奥側へ、トイレは廊下に近い側に配置しました。

また、置き場所が確保できずエレベータ前に積まれていたリネン材料専用の物品庫を、
新たに廊下側に配置し、全体的な動線を整理することで、各人が安全かつ効率的に移動
できるようになりました。

まとめ

地下階にまとめられていた、洗濯室を各病棟階に分散配置すること、さらに様々な障害を
持つ患者さんに対応可能な「だれでも使えるトイレ」に改修することで、利用者・介助者の
利便性の向上と、省力化・省人化を実現しました

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