
患者とスタッフに負担をかけない、病棟トイレの空室状況を知らせる方法!

こんにちは。SAWA医療設計、代表の澤です。
今回は、ちょっとした工夫が、患者さんの利便性向上や医療スタッフの省力化に繋がる事例を紹介します。
「病棟の個室トイレの空き待ちの時間をなんとかしたい。」
「遠目からでも、トイレの空き状況が確認できればいいのに…。」
今回は、札幌市内の病院で病棟の水まわりの改修工事の際に、「トイレの空き状況がわかる電光表示サイン」を設置した事例を紹介します。

今回の記事は次のような人におすすめ!
・病棟の個室トイレの待ち時間をなんとかしたい!
・介助スタッフの労力を軽減したい
個室トイレの空き状況が遠目から一目でわかれば、
- 患者さんが廊下でトイレの空きを待つ時間やストレスがなくなります
- 介助スタッフの時間的効率もアップします
ちょっとした工夫で、省人化・省力化が図れて患者さんはもちろん、医療スタッフにも喜んでいただけました。
気になる方はぜひご覧ください。
一方の廊下にいる場合、もう一方の廊下にあるトイレの空き状況がわからない
その病院には1つの病棟にメインの廊下が2本ありました。そして、男女の区別ない個室型のトイレを、2本の廊下にそれぞれ面したかたちで6つ配置する計画となっていました。
患者さんがその症状にあわせて選ぶことができるよう、大きさと仕様のバリエーションをつくる考えです。
打ち合わせが進む中、みんなで悩んだ点がありました。
「一方の廊下にいる場合、他方の廊下のトイレの空き状況がわからない」という問題です。
ちょっとした工夫が省力化に繋がる
「電車や飛行機のように、空き状況が一目でわかればいいのに…」
それだということになり、写真にあるように、トイレに患者さんが入ったら、自動で点滅する電光表示サインをそれぞれの廊下に設置しました。
この電光表示サインの設置により、個室トイレの使用状況が遠目からでも一目で確認できるようになりました。


患者さんはもちろん、このサインを喜んだのは病棟で活躍する医療スタッフです。
病棟の仕事は医療だけではありません。むしろ患者さんの介助の労力は相当なものです。どちらの廊下にいてもトイレの空室状況がわかるこのシステムは、忙しく働く医療スタッフの省力化に繋がったようです。
まとめ
今回は「旅客機のトイレみたいに、6つのトイレの空き状況を知らせる電光表示式サイン」の事例を紹介しました。
ちょっとした工夫で、省人化・省力化が図れます。患者さんがトイレが空くのを待つ無駄な時間やストレスがなくなり、介護スタッフの時間的効率もアップしました。
このアイデアに限らず、業界を飛び越えて見習うべきところはどんどん取りいれ、利用者の方々に安全で機能的な病院や施設を皆様と一緒につくりあげていければと思っています。
この改修設計の事例は、下の記事でも紹介していますので、あわせて読んでみてください。
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