隣の部屋のカウンターの下から消毒液を取ってきてセットする、しゃがむのが大変!

こんにちは。SAWA医療設計、代表の澤です。

先日TV番組を見ていたら、”収納の達人”と呼ばれる女性の方が出演されておりました。番組はその女性がある芸能人のお宅に伺い、キッチンの食器や家電の配置を変えてより使い易くするというものでした。病院内の処置室や準備室などの収納と、一般住宅のキッチンでは規模や機能は違いますが、根本の考え方は似ているように番組を見ながら感じました。そこで今日は病院を新築・改修した際の医療スタッフとの打ち合わせ経験を踏まえながら、収納に関するお話しをします。

しゃがむのが大変
キッチンでの改善ポイントをまとめると下記の①〜③の3点のようで、それを医療の現場にあてはめると

① 手が届きやすい場所に
医療スタッフはほとんど立ち仕事ですから、頻繁に使うものは立って直ぐに手が届くところに置くのが正解です。しかし「以前から置き場所は、カウンター下に決まっているので…」ということがよくあります。よく使うものなのに、しゃがんで取らなけれならないのは大変、置き場所をトレードして見ましょう。

② 目的別にまとめる
「電子ジャーの近くに、シャモジとご飯茶碗」、「コーヒーカップの近くに、ドリップ用のフィルターと豆」といった感じです。医療の現場でも、医療行為の目的別に機器や医材を衛生面をふまえまとめると、みなさんの行ったり来たりがなくなり省力化に繋がります。

③ 収納棚の特徴をつかむ
収納棚には、設置場所に応じて患者さんから見えないよう引き違い戸を付けたり、両開きの扉を付けたりします。引き違い戸はその両サイド、両開き扉はその中央の部分が取り出し易いので便利です。

開かずのトビラ

当然のことですが、扉を付けると中に入っているものは見えなくなり、意識からも消えてしまいます。「そういえば1年くらい開けていないような気もする」ということもよくあります。

そんなことにならないよう、半年に1度は扉の中をチェックしてみましょう。特にお部屋の天井近くにある吊り戸棚は、イベント時や過去の使用しなくなった備品など、インアクティブな物が入っています。不要なものを整理することで、収納空間が復活し部屋全体の整理整頓がし易くなります。

忙しい業務の中改善時間をとるのは大変ですが、一旦改善してしまえば、しゃがんだり、余計に歩いたりする労力は軽減しますし、目的別に機器や備品をまとめることでチェックもし易くなり安全性も高まりますので、1度トライしてみてください。

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