こんにちは。SAWA医療設計、代表の澤です。
先日知り合いのオフィスに伺い打ち合わせしていると、急に何かが動きだす音がし振り返ると、そうですあの円形のお掃除ロボットです。
そちらのオフィスはとてもシンプルに整理されており、置かれている家具はテーブルと書棚だけで床面はバリアフリー、お掃除ロボットにはうってつけのお部屋です。決められた時間が来ると動き出し、2時間ほどかけ隅々まで綺麗に掃除してくれるそうです。
建築の分野では清水建設が、複数の自立型ロボットと人が協調しながら工事を進めるシステムを構築し、2018年早々に関西での高層ビル案件に適用すると発表しています。
具体的には、鉄骨の柱の接合部を溶接する「Robo-Welder」、天井や床材を貼っていく「Robo-Buddy」、現場で材料を運搬する「Robo-Carrier」などで、竣工までに工事の種類別に70%以上の省人化を目指しているようです。
一方医療の分野でも、医療スタッフと協調しながらサポートする「Da Vinci」や「iArms」呼ばれている手術支援ロボット、患者さんの移乗時のスタッフの肉体的負担を軽減させる「介護用マッスルスーツ」などがよく知られています。
Softbankの孫さんは、今から22年後の西暦2040年には世界の総人口をロボットが追い越すと言っています。確かに今から20年前にスマートフォンがこれほど進化するとは誰も予想していませんでしたから、本当にそういう時代が来るかもしれません。
それでは20年後の病院は、どんな感じになっているのでしょうか? 先ほどの人口割合でいけば、人とロボットの比率は1:1となり当然病院内にもたくさんのロボットが活躍していることになります。
外来、診療、病棟、供給、管理のどの部門においても、医療スタッフをサポートするロボットの存在はその可能性を秘めています。将来の設計の打ち合わせでは、医療スタッフ用のレストスペースとは別に、設備が整ったロボットの待機スペースの確保も検討する必要がありそうですね。
最初にお話したお掃除ロボットが活躍するオフィスでは、不平を言わずに黙々と部屋の中を2時間もかけて掃除してくれるそのマシンに敬意を評して、スタッフ全員で「先生」と呼んでいるそうです…