こんにちは〜代表の澤です。
札幌市内の医療法人さまからのご質問です。
5月18日のブログ、“病院LCCにおける初期費用は、20%ほど氷山の一角と呼ばれています” での、「ライフサイクルのその他の項目とその具体的な割合はどんな感じになっているの?」とのことです。
上図がご質問のこたえで、病院の40年間ほどに渡るライフサイクルコスト(LCC)、つまり建物の一生涯での各項目毎の全体に対する割合が示されています。
でも各項目が全て%で示してあり、なんだかピンときませんよね。 そういう時は具体的な金額を入れてみるとイメージしやすくなります。例えば建設費が20億円かかる場合下図のようになり、40年間のトータルで110億円ほどかかる計算になります。
建設当初費用が20億円でも、最終的には5倍くらいはかかるというのが、ライフサイクルコストの考えです。この図は事業の投資規模を決める際の、経営判断の材料の一つとして使われています。
その時の経営方針により事業に対する考え方は様々です。竣工後30年〜40年の間に建替がおこる病院事業においては、中・長期ビジョンを立てたうえで、様々な視点から経営判断することをおすすめします。
次回は、「病院事業をライフサイクルコストから捉える、3つの視点とそのポイント !」について具体例を交えてお話しします。