代表プロフィール
【代表取締役社長 澤 匡文 プロフィール】
株式会社石本建築事務所に入社後、設計士として約14年間、病院、図書館、公立大学の設計を担当。同社札幌支所に着任後は、市立札幌病院、北海道社会保険病院(現JCHO北海道病院)、網走厚生病院病院の新築建替工事設計及び現場監理に携わる。その後、同社東京本社に着任し、島根県こころの医療センターPFI事業(224床)の設計業務完了後、2005年に石本建築事務所を退社。
2005年に札幌にて独立開業。病院専門の設計事務所として、改修および企画設計の技術・ノウハウを蓄積。複数の医療機関の改修工事に携わり、リノベーションの実績をあげている。開業後は、医療法人社団北樹会病院回復期リハビリ病棟改修工事設計監理業務、北海道社会保険病院新生児集中治療室改修工事、同病院のLDR改修工事の設計監理業務等に携わり、病院改修業務の実績を積む。
🔳資格:一級建築士、管理建築士、認定登録医業経営コンサルタント
お困りごとがありましたら、お気軽にご相談ください
代表ごあいさつ
みなさん初めまして、 SAWA医療設計代表の澤です。
私は病院経営は、『先行投資型労働集約事業』と捉えています。
これは、「先行投資として病院建築をつくり、その中で多くの医療スタッフが働いて医療サービスを提供し、収益をあげる」という考え方によるものです。
病院経営は「先行投資型労働集約事業」- 建物を建てた後のコスト管理が極めて重要
この考え方を、次の2つの視点から見てみましょう。
病院を建ててから解体するまでの生涯にかかる費用は、ライフサイクルコスト(LCC)とよばれます。
病院建築の寿命を40年と仮定した場合、病院建設時にかかる初期費用は約20%、その後の運用段階でかかる費用(光熱水費、保全費、設備修繕更新費、一般管理費など)は約80%と、初期費用の4倍ほどかかるといわれています。つまり、建てた後の方が多くの費用がかかるということです。
次に、もう1つの重要な視点です。
医療費用には、材料費、給与費、委託費、設備関係費などの項目がありますが、その合計金額を100%とすると、給与費が50%以上を占めており、その次に材料費が続きます。
実際、私のクライアント様(100〜300床程度)にお聞きしても、費用の50%から60%を給与費(人件費)が占めています。つまり、想定以上の余計な人件費をかけないことが、医業費用の抑制に繋がるといえます。
病院建築は、建物を建てた後こそ、必要なサービスを十分に受けられる体制が必要!
私たちが属している建設業界は、建物を建てる前の受注に向かっている段階と、建物を建てている最中は、お客様に手厚いサービスを提供します。でも、建物を建てた後には、サービスの提供が手薄になってしまう傾向があるように思います。
このことは、建設会社や大手設計事務所がたくさんのスタッフを抱えながら、利益を上げ続けなければならない組織構造を考えると、ある程度は仕方のないことかもしれません。
しかしながら、病院建築のほとんどは建てた後40年以上の寿命があります。先程の「病院建築のライフサイクルコスト」でお話ししたように、建物は建てた後に、建設当時の約4倍のコストがかかります。
病院経営は、24時間365日運営し続けなければならない事業です。また医療制度の変化、2年毎の診療報酬改定、地域医療構想などさまざまな時代の変化にもさらされます。みなさまの事業の成功のためには、むしろ病院を建てた後こそが、必要なサービスを十分に受けられるべきではないでしょうか。
病院事業の経営特色にあわせた、新しい「病院改修設計サービス」を開発!
私は、このような病院事業にしかない経営特色を十分に理解した上で、他社にはなくSAWAでしかできない設計サービスは何かと、汗をかきながら長年考えてきました。
そこで私たちは、病院が建てられてから数十年に渡る期間に着目し、建物が出来上がってからの「病院改修設計」を主軸として、新たに3つのサービスを展開することにしました。
A 診療報酬アップを狙う改修サービス
B 運営効率アップを狙う改修サービス
C WC水まわりの改修サービス
この3つのサービスの根底にあるのは、②の「医療スタッフの人件費率」で示したように、想定以上の余計な人件費をかけないこと、つまりスタッフの時間的効率を向上させることです。
例えば、スタッフが動きやすい施設や、スタッフと患者さんの動線が明確に区分され交錯しない空間、さらにモノの置場や清汚の区別が整理された施設であれば、スタッフの動きも良くなり、残業などの余計な費用を抑えることにも繋がります。
建設当時は十分に機能していた病院施設も、10年ほど経過すると、スタッフや患者さん、医療機器の増加などにより、その機能が十分に果たせなくなることがよくあります。そのようなタイミングで、スタッフがより動きやすい環境を整え、時間的効率を向上させたり、余計な人件費がかからないように動線やプランを見直し、その結果として医業費用を抑えることを目指します。
また、2年ごとの診療報酬改定に合わせて医業収益アップを目指す方向けに、施設基準のクリアに向けた建築的なサポートを目的とした病院改修サービスも提供しています。
私たちは、お客さまが新しい時代の変化に対応し、地域の患者さんに選ばれ、安心・安全に24時間365日運営を続けられるよう、長期的な目線でサポートし経営目線で寄り添えるパートナーであり続けたいと願っています。
お困りごとがありましたら、SAWAまでお気軽にご相談ください。
私たちの目的は、”建物を建てること”ではありません。
– 私たちの目的は、”お客様の事業の成功です。”
SAWA医療設計株式会社 澤 匡文
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