30年近く経つ病棟のトイレを、患者さんと病棟スタッフが使いやすくしたい
<ご相談内容>
病床数275床のベッドを持たれているケアミックス型の「医療法人社団 北樹会病院」様です。
患者さんのアメニティ向上と病棟スタッフの作業効率アップを目指し、3階〜5階の病棟のトイレまわりの改修工事を行いました。
<具体的な課題>
- 男女別トイレの奥のカーテンで仕切られた「車椅子用トイレ」が使いにくい。介助にも時間がかかる。
- 狭くて臭いのこもる「汚物処理室」を、広くて換気が良いものにしたい。
- 3階〜5階の病棟で洗濯物がでるたびに、その都度、地下1階の「洗濯乾燥室」に降りて行って洗濯しなければならず不便。3階〜5階の各階に洗濯乾燥室をつくって欲しい。
患者さんの利用状況をスタッフと観察し、必要な機能を明確化
<SAWA医療設計が提供した設計サービス>
- トイレが最も混み合う朝の時間帯に、病棟スタッフと一緒に現地に行き、トイレの使用状況を確認。
病棟全体で必要なトイレの個数を改めて協議した。 - その結果、「メインのトイレ内には、車椅子用トイレは2つで十分」との結論を得た。
- また、右麻痺、左麻痺に対応する便器、手すり、洗面などの取付位置についても、看護師や助手さんと綿密に協議を行い、設計に反映した。
- 車椅子用トイレの個数を絞ったことで生まれたスペースに「洗濯乾燥機」と「広めの汚水処理室」を設置し、利便性がアップした。
🔳改修前(左:旧式トイレ)・改修後(右:新しいトイレ)
必要な機能を吟味・適切に配置し、スタッフの作業効率と患者さんのアメニティが向上
<改修工事による効果>
- 「右麻痺」「左麻痺」の車椅子患者対応のトイレができたことで、スタッフの作業効率があがり、患者さんの安全性とプライバシーが向上した。
- 車椅子用トイレを2つに絞り、「窓に面した広い汚物処理室」をつくったことで、自然換気もできる衛生的な汚水処理室となり、スタッフのモチベーションもアップした。
- 改修前は「洗濯乾燥室」が1階にあったため、洗濯のたびに地下に行っていたが、3階〜5階の各階のメイントイレ近くに「洗濯乾燥室」ができたことで、不便さが解消され、スタッフの時間的効率がアップした。
患者さんの利用状況や、スタッフの作業効率に配慮してつくられた新しいトイレに、お客様も喜んでおられます。
まとめ
SAWA医療設計が行なった「患者さんとスタッフが使いやすい水まわり改修工事のポイント」は、以下の通りです。
患者さんやスタッフが使いやすい水まわり改修工事のPoint
- 現地での実際の利用状況をもとに、必要なものを協議・配置し、機能性を高める。
- 「窓に面した広い汚物処理室」により、自然換気もできる衛生的な汚水処理室を実現。
- スタッフの作業効率にも配慮して動線を改善し、非効率な作業があれば見直しをする
その結果、スタッフの作業効率が向上し、お客様も喜んでおられます。
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