
病院の雨漏り対策は万全ですか?今すぐチェックしたい屋上防水の3つのポイント

こんにちは。代表の澤です。
先日、病院の施設管理者の方から「これからの季節、雨漏りが心配…」とご相談をいただきました。
春が近づく雪解けの季節は、雨漏りが生じやすくなってきます。また、台風の季節を中心に、近年は集中豪雨による被害も増えています。
そこで今回は、屋上防水の状態を確認!3つのチェックポイントについてお話しします。

この記事は、次のような人におすすめです。
・病院の屋上の雨漏りが心配な人
・屋上防水の確認方法が知りたい人
・屋上防水の長期的な修繕コストを抑えたい人
病院専門20年の設計士が、初心者でもわかる雨漏り対策のチェック方法について解説します。こまめな排水口のチェックと掃除、早めの修繕で雨漏りを防ぎましょう!ご興味のある人は、ぜひ、お読みください。
目次
知っておきたい!防水の保証期間は10年間
今回ご相談いただいた施設は、鉄筋コンクリート造2階建ての建物で、屋上の防水は「アスファルト露出防水」と呼ばれる標準的な工法が採用されています。病院の建物は築後約13年が経過しています。
・建物の竣工時には、施工業者から竣工書類とともにアスファルト防水の保証書が渡されます。
・もちろん免責事項はありますが、「通常の使用状態で不具合が起きた場合には、10年間の期限で補修の保証」が付いています。
逆に考えると、アスファルト防水は10年間はもつということです。そのため、私は施設管理者の方から、防水の修繕更新の相談があった場合は、「防水の状況によりますが10年〜15年を目安に更新を検討してはいかがでしょうか」とお話ししています。
定期的な検診とメンテナンスが長持ちのカギ
「同じアスファルト防水なのに、10年〜15年と5年間の差があるのはなぜ?」と思われるかもしれません。
それは人間の体と同じで、定期的にチェックを行い、不具合が起きている箇所を早めに治しているかどうかで耐久性が変わるからです。
屋上防水の状態を確認!チェックすべき3つのポイント
具体的には、以下の3点を目視で確認しましょう。
屋上防水の状態を確認!3つのチェックポイント
- ルーフドレイン(排水口)の詰まりがないか?
木の葉やゴミが詰まると、排水ができず防水全体の不具合につながります。こまめに掃除をしましょう。特に台風前や雪解け後の4月上旬には、必ず屋上に上がって確認してください。 - 防水シートの継ぎ目が剥がれていないか?
もし少しでも剥がれているのを見つけたら、早めに業者に相談しましょう。 - 防水が膨らんでいないか?
膨らみを放置すると劣化が進みやすくなります。ちょっとした剥がれや膨らみを見つけた場合は、出入りしている業者さんに状況を伝え、ついでの際にみてもらうようにしてください。
まとめ:建物を長持ちさせるために今すぐできること
今回は、病院の雨漏り対策で、「屋上防水の状態を確認する 3つのチェックポイント」について解説しました。
建物も人も同じように歳を重ね、経年劣化していきます。
健康診断と同じ感覚で定期的にチェックを行いましょう。早めに劣化した箇所を修繕していければ長持ちさせることができ、結果的にトータルの経費も抑えることができます。
屋上防水の状態をチェックするポイントは、以下の3点です。
- ルーフドレイン(排水口)の詰まりがないか?
- 防水シートの継ぎ目が剥がれていないか?
- 防水が膨らんでいないか?
これからの季節、雨漏りや大雨による被害を防ぐために、ぜひ屋上防水のチェックを行ってみてください。
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