
作業効率を向上・事故を軽減させる「内視鏡部門」の3つの動線の考え方

こんにちはSAWA医療設計 代表の澤です !
今回は、作業効率を向上・事故を軽減させる「内視鏡部門」の3つの動線の考え方について解説します。
内視鏡部門をつくる際のポイントは、「3つの動線と機器のレイアウト」が重要です。

この記事は、次のような人におすすめです。
・内視鏡部門をつくる設計のポイントを知りたい
・作業効率をアップし、事故を減らすポイントを知りたい
実際に内視鏡部門を設計した経験から「内視鏡部門の動線の考え方」についてまとめています。これから内視鏡部門を新設する方に参考になる内容です。ご興味のある人は、ぜひお読みください。
「内視鏡部門」新設の経緯について
札幌市内の総合病院さまから、「既存の健診センターに、内視鏡部門を新設したい」とご相談をいただきました。
今までは、健康診断に来てくださる利用者は、渡り廊下を渡って病院本体にある内視鏡室にて検査を受けていました。
しかし、数年前から健康診断利用者も急増し、移動する患者さんはもちろん案内するスタッフの負担が増えたため、改修することとなりました。
内視鏡部門をつくる際の設計のポイント-「3つの動線と機器のレイアウト」
内視鏡部門をつくる際のポイントは「3 つの動線と機器のレイアウト」です。
「内視鏡部門」の3つの動線
- 患者動線
- スタッフ動線
- 機器動線
①患者動線は、健診利用者の受付待合と廊下の配置から内視鏡部門へのアプローチがほぼ決まります。
②スタッフ動線は、内視鏡部門全体のレイアウトの要になり、特に内視鏡を洗浄するための「スタッフ動線」と「患者動線」動線が交錯しないよう注意します。
③ 機器動線は、上記の内視鏡の洗浄から保管までの一連の流れにおいて、機器が汚染されないよう、各動線の交錯を極力避け、一元管理が可能なようレイアウトを工夫します。
なお、洗浄の一連の流れは以下の通りです。
- 使用済の内視鏡を洗浄コーナーへ運び入れる洗浄前の流れ
- 一次洗浄後から洗浄消毒器へセットするまでの流れ
- 洗浄・消毒後に検査室の保管庫にセットするまで流れ
まとめ
病院の建物において、「動線」は非常に大切です。優れた動線は、働く人の負担やリスクを軽減し、人やモノが効率的に安全に動ける環境をつくります。
優れた動線の考え方のポイント
「優れた動線は、短く、交錯しない動線」
- 動線が短い → 動く人の負担が少なく、リスクも軽減される
- 交錯しない → 人やモノが効率的に安全に動ける
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